「時効の援用」に関するお役立ち情報
時効の援用で信用情報は回復するか
1 信用情報について
信用情報は、どの業者から借金やクレジットカードの作成をしているという情報だけでなく、過去に返済を滞納したり、破産や個人再生をしているといった事故情報が記載されております。
時効の援用をする場面ということは、最後の返済や支払期限から数年間が経過していることから(時効期間の完成)、通常は返済の滞納として事故情報が記載されていることが前提となります。
今回は、時効の援用をすることにより、この事故情報の記載がなくなる等して信用情報が回復するのかという問題です。
2 時効の援用で認められる効果
借金をすれば当然支払義務が発生します。
もっとも、時効期間が完成すると、その貸金債権自体が時効により消滅することになります。
つまり、法律上の返済義務はなくなります。
そうすると、時効の援用が認められれば、借金はないといえるので、信用情報も回復すると考えるのはごく自然なことです。
3 信用情報の回復は単純ではありません
もっとも、時効援用が認められる→貸金債権(借金)がなくなる→信用情報が回復、ということは単純にはいえません。
原則論からすれば、借金は返済をして初めてなくなるというものです。時効により借金がなくなるというのはいわば例外です。
お金を貸す人からすれば、きちんと借金を返済した人が信用(その人ならばお金を貸しても返してくれそうという期待)を回復するのは当然理解できますが、時効により借金をなくす人が同様に、その人ならばお金を貸しても返してくれそうという期待を抱くかというと疑問です。
ですので、時効援用が認められても、それまでと同様に、借金の審査に通らないということはありえます。
4 時効が認められた後も信用が回復しない場合はある
時効の援用が認められたことから、返済を滞納しているという情報は消える可能性はあります。
ですが、時効をしたことにより更に数年間、信用情報に特別の記載がなされ、引き続き信用が回復しない状況が続くことはあります。
5 まとめ
したがって、時効の援用が認められれば必ず信用情報が回復するとはいえません。
だからといって、時効の援用をせずに滞納の情報を放置すれば、それこそ信用情報はいつまでも回復しないことになりかねません。
時効援用を行なったうえでその後数年間経過すれば、信用情報の中の特別の記載もまたいずれは消えます。
そのため、時効援用が認められる状況であれば、お早目に弁護士等に相談されて借金をなくすことが大切と考えます。
























