過払い金
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過払い金の計算方法と具体例
1 事例の設定
2000年(平成12年)3月1日に、消費者金融のA社と、利用限度額50万円、貸付利率25%で契約し(返済期日は毎月末)、同日、限度額の50万円を借り入れたとします。
なお、消費者金融会社等は、2007年頃までには貸付利率を利息制限法の上限利率以下に変更していますので、事例は2000年にしています。
① 3月31日に2万5000円を返済すると、1万0245円が利息、その余が元金に充当され、借入残高は48万5245円となります。
② 4月30日に2万5000円を返済すると、9943円が利息、その余が元金に充当され、借入残高は47万0188円となります。
③ 5月31日に2万5000円を返済すると、9956円が利息、その余が元金に充当され、借入残高は45万5144円となります。
④ 6月1日に4万円を追加で借り入れると、借入残高は49万5144円となります。
⑤ 6月30日に2万5000円を返済すると、1万0118円が利息、その余が元金に充当され、借入残高は48万0262円となります。
⑥ 7月31日に2万5000円を返済すると、1万0169円が利息に、その余が元金に充当され、借入残高は46万5431円になります。
⑦ 8月31日に47万5286円を返済すると、9855円が利息、その余が元金に充当され、完済となります。
2 利息制限法の上限金利で計算し直すと・・・
上記事例では、最初に50万円を借り入れていますので、利息制限法の規定する上限金利は年18%になります。
そこで、この金利で計算し直すと以下のようになります。
① 3月31日に2万5000円を返済すると、7377円が利息、その余が元金に充当され、借入残高は48万2377円となります。
② 4月30日に2万5000円を返済すると、7117円が利息、その余が元金に充当され、借入残高は46万4494円となります。
③ 5月31日に2万5000円を返済すると、7081円が利息、その余が元金に充当され、借入残高は44万6575円となります。
④ 6月1日に4万円を追加で借り入れると、借入残高は48万6575円となります。
⑤ 6月30日に2万5000円を返済すると、6939円が利息、その余が元金に充当され、借入残高は46万8733円となります。
⑥ 7月31日に2万5000円を返済すると、7146円が利息に、その余が元金に充当され、借入残高は45万0879円になります。
⑦ 8月31日に47万5286円を返済すると、6874円が利息、45万0879円が元金に充当され完済となり、残余の1万7533円が払い過ぎた金額、すなわち過払い金となります。
以上が過払い金計算の具体例となります。
本稿では、分かりやすくするために借り入れの6か月後に一括返済した形にしましたが、借り入れと返済を長期間繰り返すと、過払い金が何十万、場合によっては100万円を超えることも少なくありません。