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「債務整理」に関するお役立ち情報

自動車の購入と所有権留保

  • 文責:所長 弁護士 白方太郎
  • 最終更新日:2023年2月9日

1 自動車ローンと所有権留保

自家用車を購入する場合、自動車ローンや割賦販売を利用する方も多いと思います。

例えば、ネッツトヨタなどのトヨタの販売店で新車を購入する場合、販売店の割賦販売を利用して購入し、その分割代金についてトヨタファイナンスが販売店に対し保証することが多いです。

割賦販売を利用する際、購入した自動車の所有権は代金を完済するまで販売店に留保されますので、自動車検査証の所有者欄には販売店が記載されています。

また、中古車販売店で自動車ローンを利用して購入する場合、オリエントコーポレーションやジャックス等クレジットカード会社による立替払いになることが多いと思います。

この場合は、購入時に購入代金をクレジットカード会社が立て替えて販売店に支払いますので、自動車の所有権はクレジットカード会社に留保されます。

そのため、自動車検査証の所有者欄にはクレジットカード会社が記載されることになります。

なお、中央労働金庫や信用金庫も自動車ローンの商品を提供していますが、これらの金融機関による自動車購入資金の貸付けについては、担保の提供、すなわち購入した自動車の所有権を金融機関に留保することは不要とされています。

2 債務整理に入った場合の流れ

自己破産や個人再生を行う場合、原則としてすべての負債が破産債権または再生債権となります。

よって、自動車ローン債務や割賦代金債務も当然その対象となります。

まず、トヨタの販売店において割賦販売で自動車を購入した場合を考えてみます。

販売店に対する代金支払債務はトヨタファイナンスが保証していますので、トヨタファイナンスが販売店に保証債務の履行として、代金全額を支払うことになります。

これにより、販売店に留保されていた自動車の所有権はトヨタファイナンスに移転しますので、トヨタファイナンスが業者を手配して自動車を引き揚げることになります。

なおこの時は、トヨタの販売店に持って行って引き渡すことも可能です。

またクレジットカード会社の場合、自動車の所有権はクレジットカード会社に留保されていますので、クレジットカード会社が業者を手配して自動車を引き揚げることになります。

引き揚げられた自動車は、クレジットカード会社等の留保所有権者が売却し、その売却代金を債務の一部に充当することになります。

売却方法について、最近はオークションでの売却が増えている印象です。

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